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うずまき逆行伝
後10分で今日が終わるが、今日中は今日中だから有言実行したとみなしておこうと思います。
そういえばとある方からコメントを頂いたんですが、お仕事でその方某海賊紳士のお家に行ってきたらしいです。
そしたらネタじゃなくご飯が美味しくなかったそうな。
あははははははは! 期待を裏切らないなあの眉毛!!
と、頂いた時に思わず爆笑してしまいました。あんまりにも面白かったから書かずにはいられなかったよ。ネタじゃなくというあたりが真剣に笑えました(笑)
さて、本当はもう少し短く載せたかったけれどもキリがいいのでちょい長め。
会話文がないので少々読みづらいです。
副題はジジイの独り言。
そういえばとある方からコメントを頂いたんですが、お仕事でその方某海賊紳士のお家に行ってきたらしいです。
そしたらネタじゃなくご飯が美味しくなかったそうな。
あははははははは! 期待を裏切らないなあの眉毛!!
と、頂いた時に思わず爆笑してしまいました。あんまりにも面白かったから書かずにはいられなかったよ。ネタじゃなくというあたりが真剣に笑えました(笑)
さて、本当はもう少し短く載せたかったけれどもキリがいいのでちょい長め。
会話文がないので少々読みづらいです。
副題はジジイの独り言。
三代目火影である猿飛ヒルゼンには、現在孫が二人いる。
一人は血の繋がった実の孫である木の葉丸だ。
とはいえ、木の葉丸は実はまだ生まれてきていない。昨日娘夫婦から子が出来たと知らされたばかりなのだ。
名は、ジジ馬鹿よろしくその朗報を聞いたヒルゼンが即座にそう名付けた。
娘からは女の子が生まれたらどうする気だと言われたが、そんなはずはない。ヒルゼンの勘では絶対に男の子だ。
きっぱりと言い切ってやると、娘夫婦は疲れたような溜息をついた後、仕方ないと言わんばかりに苦笑を漏らし、娘は偶然ヒルゼンに会いに来ていたナルトの頭を撫で、「たくさん遊んでやってね」と嬉しそうに言って自分たちの住まう離れに帰っていった。
来年にはまた孫をこの腕に抱けるかと思うと、ヒルゼンの頬が緩むのを止めることができなかった。
そしてもう一人の孫というのが、娘に頭を撫でられて無邪気に「うん!」と笑っていた幼子であるナルトだ。
先の九尾襲撃の際、四代目火影の手によってその身に九尾を封ぜられた赤子がナルトであった。
実の息子であるナルトにそのような過酷な運命を背負わせた四代目の真意は、ヒルゼンにはわからない。
わかるのは、ナルトはあの九尾の襲撃事件の真の被害者であるということだけだ。
九尾を身の内に封じ里を九尾の恐怖から救ったのは紛れもなくナルトであるというのに、里の人間はナルトと九尾を混同し憎しみをナルトに向けてくる。
生まれた時から深すぎる業を背負ったナルトが、ヒルゼンは可哀想でならなかった。
ナルトを英雄として見てほしいと言った四代目の痛切なる遺志は、今の里には見出すことはできない。
誰しもが、安易な道を選んでしまっていた。
この火影邸においてですら、ナルトに危害を加えようとする人間が後を絶たないのだ。
ヒルゼンも必至に守ってはいるが、九尾の脅威は三年が過ぎた今ですら色濃く里に残っており、ナルトの身の安全が確保し難いという現状に、ヒルゼンは頭を悩ませている。
火影というものが如何に無力であるかを、ヒルゼンはまざまざとナルトの件で思い知らされた。
幸い娘夫婦はナルトに偏見も持たずに、ナルトをただの子供として扱ってくれている。
ナルトを実の子のように可愛がってくれる娘夫婦に、ヒルゼンはとても助けられていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そこまで考えて、ヒルゼンはふ、と遠い目になる。
正確には、彼らのおかげで里が救われたと言った方が正しいかもしれない。
何の世迷言だとそれを聞いた人間は思うかもしれないが、ヒルゼンは真剣にそう思っていた。
そしてそれは、恐らくそんなに間違ってはいないだろう。
以前ナルトに会いに来てくれていた娘夫婦が少し席を外した時、ナルトがぽつりと「・・・・・・あの二人がいるなら、まあ滅ぼさなくてもいっか」と呟いていたのをヒルゼンは聞いてしまっていたからだ。
幼子が何を抜かす、と思ってはいけない。
何故ならば、その幼子たるナルトは三歳という年齢であるにも関わらず、数多の術を扱い九尾のチャクラをも完全に掌握している言わば天才児というやつなのだ。
正直天才児という枠ですら、ナルトは収まりきらない。それ程の力と技、そして成熟した精神を持つ彼は冗談ではなく里のどの忍よりも強かった。
もしかしたら、己よりも強いかもしれないとヒルゼンは思う。
思えばナルトは成長も呆れるほどに早かった。
九ヵ月で既に自我が確立されており、一通りの身の回りの世話などは、その頃から他人の手を借りることなく自分でこなしていたのだ。
僅か九ヶ月のナルトに「もうお世話いらないってばよ」と得意げに言われ、まだまだお世話をする気満々であったヒルゼンはショックを受けたのだが。
そして一歳を数える頃には、大人と対等にものを話していた。
一歳半で影分身をやって見せた時には度肝を抜かれたものだ。
素晴らしい成長っぷりにヒルゼンはジジ馬鹿よろしくスリーマンセルを組んでいた仲間に自慢したのだが、彼らは素晴らしいとは思わなかったらしい。
早すぎる成長、強すぎる力を恐れ、彼らを始めとする木の葉の里の上層部はナルトを早々に亡きものにしようと暗殺をしかけてきた程だ。
四代目の弟子にして現暗部最強の青年であるカカシがナルトを守ってくれなければ、いくら成長が早いナルトと言えどその命はなかったかもしれない。
だが、ナルトも伊達に天才児をやってはおらず、危ない時期は早々に終わりを告げた。
二歳辺りからカカシが来る前に自分で暗殺者をしばき倒せるようになり。
そして三歳となって現在では、上層部にいる人間の恥ずかしい秘密とやらをどこからか仕入れ、それを楯にして逆に上層部を脅し、暗殺を止めるように仕向けるまでになっていた。
ここまでくればもう見事としか言いようがないだろう。
しかしそんなナルトも、上層部の弱味を握るまでは暗殺者の襲撃に悩まされていたのだ。
おかげで幼く可愛らしい顔に隈が出来ていた。
睡眠不足といくらでも湧いてくる暗殺者にいい加減キレかけたナルトは、真剣に里を滅ぼして出て行こうとしていた時期があったらしい。
それを思い留めさせてくれたのが、ヒルゼンの娘夫婦の優しさだったのだ。
ナルトのその呟きを聞いたヒルゼンは、娘夫婦に金一封を送った。
後に聞かされたご意見番ズも、娘夫婦に金を送ったらしい。
ありがとうナルトの最後のストッパー! と、娘夫婦の住む離れに向かって三人拍手を打って拝んだのは、記憶に新しい出来事だ。
日々強くなっていくナルトは相変わらず里の上層部にとっては脅威(ありとあらゆる意味で)だが、己が火影でいる限り、そして娘夫婦が健在である限りは大人しくしていると明言している甲斐もあり、このところは平穏に時は過ぎている。
またつい最近は、木の葉と長年争っていた雲の国とも同盟を結ぶことにも成功した。
昨日から雲の国の忍頭が木の葉に滞在している。
着実に平和へと前進している現在、木の葉の里にはなんの憂いもないはずであった。
―――日向宗家の嫡子が、誘拐されるという事件が起こるまでは。
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