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鋼の錬金術師(ロイエド未満)
コアリズム2日目なんですが、面白いくらいに汗かきますね。マジ日本語版欲しいなあ・・・。
ハガレンでロイエド未満。多分事件中心の長編の最初辺りにこんなやりとりしてんじゃなかろうかと。
ハガレンでロイエド未満。多分事件中心の長編の最初辺りにこんなやりとりしてんじゃなかろうかと。
軍の情報網を駆使され、ほぼ連行に近い扱いを受けて東方司令部へと渋々顔を出せば、待っていたのは上司の胡散臭い笑みだった。
「や。鋼の」
「よう給料泥棒。美人侍らせていいご身分だな」
ロイの執務室には、何故か2人の美しい女性がいた。
「これも仕事なのだよ。先程ホークアイ中尉に説明は受けたかね?」
エドワードの暴言に何の反応も示さずに、ロイはさらりと流す。
一々受けていてはこの子どもとの会話は成立しないことを、ロイは経験から悟っているのだ。
一方エドワードも流されるのをわかっていたらしく、それ以上言うことはなかった。
「おう。そこの美人さん達が切り裂き魔に狙われてるんだって?」
「そう。犯人は有り難いことに次の標的をきっちり予告してくださる。それでも殺人を許しているのだから軍への反感は凄まじいものになっているね」
「ああ。だろうな。資料を見る限り捕まえられない程狡猾な犯人とも思えねえのにな。無能の本領発揮ってか?」
「失礼だね。この指揮を取っていたのは某将軍だよ。私に変わったのはつい最近だ」
ロイの言葉に、直ぐに捕まりそうだった為、ハクロ将軍が功績欲しさに指揮を取り、それが予想外に捕まらず、そうこうしているうちに被害者が続出してしまい、焦った将軍にロイが全てを押し付けられたのだろうと容易く予想できた。
相変わらず上に好かれている男だ。
良い気味だとエドワードはせせら笑う。
「そりゃー大変だな。ガンバレ」
「そこでだ、鋼の」
自分には関係ないという姿勢を貫こうとしたエドワードに、ロイがすかさず待ったをかけた。
「・・・何だよ」
本当はここに呼び出された時からある程度の予想はしていたのだが、こちらにも重大な目標があるのだ。寄り道をしている暇はない。
それをわかっているだろうに、この男は実に見事な笑みを見せて、事も無げにのたまった。
「ちょっと犯人に狙われている彼女達を護衛して、ついでに犯人捕まえてきてはくれないか?」
「よっしゃ歯ァ食いしばれ」
パンッ、と音を立ててエドワードが両手を合わせる。
米神をぴくぴくと引き攣らせながら、のほほんととんでもないことを依頼してきたロイを睨みつけた。
エドワードが本気で錬金術を使いそうだと悟ったロイは、溜め息を一つついて手をひらひらと振った。
「――――冗談だよ。その物騒な両手を解きたまえ。言ってみただけじゃないか」
「アンタの冗談を冗談だと真に受けてたらこっちが痛い目みるんだよ!」
ちょっと本気入ってただろう!と怒鳴られ、ロイはさあととぼけてみせた。
「いいじゃないか。私と君の仲だろう? 困っている上司を助けるのが部下の務めだと思わないかい?」
「欠片も思わねえよ。つか部下に仕事押し付けんなこの無能!」
良いながら、エドワードは素早くドア付近まで足を進める。
三十六計逃げるが勝ち、だ。
「ともかく! 俺にはアンタにかまってる暇はないんだ! とっととてめーらだけで解決しやがれ!! じゃあな」
そう言って去っていこうとするエドワードに、ロイは余裕の笑みを浮かべた。
そして徐に懐から1冊の古びた本を取り出す。
「――――ああ、残念だよ鋼の。折角ここに君が欲しがった『マリィベルの生体練成レポート』が・・・」
「水臭いぜ大佐。何で俺を頼ってくれないんだ? 俺とアンタの仲だろう。アンタを悩ませる犯人なんぞ秒殺にしてやるとも!」
ロイが掲げる本を見るや否や、マッハでロイのもとへと移動したエドワードは、ロイの手をぎゅ、と握って先程とは真逆の言葉を発した。
「ありがとう鋼の。君の変わり身の早さに私はいつも救われているよ」
「はっはっは。俺様に任せておけばあっという間に解決さ! 俺も大佐のえげつないまでに他人の急所を押さえてくる薄汚ぇやり方には感心しっぱなしだぜ」
若干口元をひくつかせながらも、エドワードはロイに笑顔を返してみせた。
「や。鋼の」
「よう給料泥棒。美人侍らせていいご身分だな」
ロイの執務室には、何故か2人の美しい女性がいた。
「これも仕事なのだよ。先程ホークアイ中尉に説明は受けたかね?」
エドワードの暴言に何の反応も示さずに、ロイはさらりと流す。
一々受けていてはこの子どもとの会話は成立しないことを、ロイは経験から悟っているのだ。
一方エドワードも流されるのをわかっていたらしく、それ以上言うことはなかった。
「おう。そこの美人さん達が切り裂き魔に狙われてるんだって?」
「そう。犯人は有り難いことに次の標的をきっちり予告してくださる。それでも殺人を許しているのだから軍への反感は凄まじいものになっているね」
「ああ。だろうな。資料を見る限り捕まえられない程狡猾な犯人とも思えねえのにな。無能の本領発揮ってか?」
「失礼だね。この指揮を取っていたのは某将軍だよ。私に変わったのはつい最近だ」
ロイの言葉に、直ぐに捕まりそうだった為、ハクロ将軍が功績欲しさに指揮を取り、それが予想外に捕まらず、そうこうしているうちに被害者が続出してしまい、焦った将軍にロイが全てを押し付けられたのだろうと容易く予想できた。
相変わらず上に好かれている男だ。
良い気味だとエドワードはせせら笑う。
「そりゃー大変だな。ガンバレ」
「そこでだ、鋼の」
自分には関係ないという姿勢を貫こうとしたエドワードに、ロイがすかさず待ったをかけた。
「・・・何だよ」
本当はここに呼び出された時からある程度の予想はしていたのだが、こちらにも重大な目標があるのだ。寄り道をしている暇はない。
それをわかっているだろうに、この男は実に見事な笑みを見せて、事も無げにのたまった。
「ちょっと犯人に狙われている彼女達を護衛して、ついでに犯人捕まえてきてはくれないか?」
「よっしゃ歯ァ食いしばれ」
パンッ、と音を立ててエドワードが両手を合わせる。
米神をぴくぴくと引き攣らせながら、のほほんととんでもないことを依頼してきたロイを睨みつけた。
エドワードが本気で錬金術を使いそうだと悟ったロイは、溜め息を一つついて手をひらひらと振った。
「――――冗談だよ。その物騒な両手を解きたまえ。言ってみただけじゃないか」
「アンタの冗談を冗談だと真に受けてたらこっちが痛い目みるんだよ!」
ちょっと本気入ってただろう!と怒鳴られ、ロイはさあととぼけてみせた。
「いいじゃないか。私と君の仲だろう? 困っている上司を助けるのが部下の務めだと思わないかい?」
「欠片も思わねえよ。つか部下に仕事押し付けんなこの無能!」
良いながら、エドワードは素早くドア付近まで足を進める。
三十六計逃げるが勝ち、だ。
「ともかく! 俺にはアンタにかまってる暇はないんだ! とっととてめーらだけで解決しやがれ!! じゃあな」
そう言って去っていこうとするエドワードに、ロイは余裕の笑みを浮かべた。
そして徐に懐から1冊の古びた本を取り出す。
「――――ああ、残念だよ鋼の。折角ここに君が欲しがった『マリィベルの生体練成レポート』が・・・」
「水臭いぜ大佐。何で俺を頼ってくれないんだ? 俺とアンタの仲だろう。アンタを悩ませる犯人なんぞ秒殺にしてやるとも!」
ロイが掲げる本を見るや否や、マッハでロイのもとへと移動したエドワードは、ロイの手をぎゅ、と握って先程とは真逆の言葉を発した。
「ありがとう鋼の。君の変わり身の早さに私はいつも救われているよ」
「はっはっは。俺様に任せておけばあっという間に解決さ! 俺も大佐のえげつないまでに他人の急所を押さえてくる薄汚ぇやり方には感心しっぱなしだぜ」
若干口元をひくつかせながらも、エドワードはロイに笑顔を返してみせた。
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