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うずまき逆行伝その37
昨日のインテは思いがけない方とお話できたりと、大変楽しいものでした。
どうしても欲しい新刊だけ買って後は売り子しとこうと思ったんですが、予想以上に忍たまが充実してて・・・(ここはリボーンサイトです)
きり丸本があんなにあるとは思わず。あと体育委員本。私こへ滝の体育委員家族な感じが大好きで。
そして三国恋戦記の孟徳×花本も予想以上の充実っぷりで、結局気づけば紙袋買ってたヨ!!
持ってきた袋じゃ間に合わなかったヨ!!
重い重い。おかげで肩痛いです今日。
出した新刊は予想以上に売れてくれて嬉しかったです。通販しても余るだろうから、また夏でようかなーとか思っていたり。
いやね、前の本出してたら予想以上に売れたから・・・。売れないかなと思ったのと、今回忙しくておまけ本作れなかったんで少数部持ってったんですが、全部売り切っちゃいまして。
やはりイベントで買う人いるなあと思ったので、在庫なくそうかと! 家にあると邪魔にな・・・ゲフン。
明日からまた残業ですかね・・・。頑張ろう。
イタチが表向き「里抜け」してから、数か月が経過していた。
あの生真面目な男らしい選択であったが、正直ナルトを大事に思ってくれている人間がナルトの側からいなくなったのは、大きな損失だとカカシは思っている。
己の師匠の子であり、己が守るべき存在である金色の幼子は、実力的には最早この里どころか、彼に敵う忍を探すことの方が困難であると断言出来る程に強い。
誰かに守って貰わずとも、彼は一人で生きていけるだけの力があるのだ。
しかしだからこそ、この里に彼が大事に思っている存在が少なくなることに、カカシは言い様のない不安を感じてしまう。
一人で生きていける彼が、ふらりと何処かへと行ってしまいそうで―――。
だからイタチが里を抜けるしかないような選択をした時、カカシは内心で激しくイタチを罵倒した。
そしてそんな選択を与えてしまった里の上層部を激しく憎んだ。
例えイタチ自身であろうと、ナルトの大事にしている存在をナルトから離すなど、許せるわけがない。
ましてそのせいで、ナルトは背負わなくてもいいものを背負ってしまったのだから、カカシがそう罵りたくなるのも無理はないだろう。
うちは唯一の生き残りであるうちはサスケを手元に置く為に、ナルトは暗部へと行ってしまったのだから。
放っておけば里の良いように教育されるであろうサスケを守る為、ナルトは己自身を差し出した。
勿論実力的には何ら問題はない。
ないどころか、恐らく暗部ですらナルトに敵う忍はいないだろう。
その冷静な判断力、卓越した技量どれを取っても不安はない。
だが、そんなナルトだからこそ、暗部という危険が常に伴うような所へと行って欲しくはなかった。
勿論ナルトが忍者として生きるのであれば、いずれ通る道だろう。人を殺す、ある意味それは忍という存在の意義でもあるのだから。
しかし、何もまだ五歳のナルトが経験しなくてもいいじゃないかとカカシは思うのだ。
人の命の重みを良く知る幼子の手が血に染まるのは、まだまだ早い。もっとずっと後でいい。
それをさせない為の己達であったというのに。
今現在、ナルトは情緒不安定なサスケの側に付きっ切りでいる。
勿論暗部として仕事がある為、影分身を使い仕事と育児を両立させていた。
しかも、同じ年格好ではサスケが意地を張るからと、わざわざ青年の姿に常時変化して。
ここまでしてやる義理がどこにあると、ナルトが一番大事なカカシは苦々しく出された茶を啜る。
目の前には、台所に立つ青年の姿をしたナルトと、そのナルトの腰にへばり付くサスケの姿が。
動き辛いだろうに、サスケが落ちない程度の早さで台所を動き回るナルトを見るにつれ、カカシは気付かれない程度に眉を顰めた。
起きている時は一時もナルトの側を離れず、寝ていても悪夢に魘されてはナルトに起こされるサスケは、その献身的なナルトの世話のおかげか、当初見せていた暗い表情はすっかり鳴りを潜めていた。
それは喜ばしいことだと思う。
カカシとて、サスケに何の罪もない事は理解している。サスケとて、ナルトとは違った意味での大人の被害者なのだから。
しかし。
しかし、だ。
いくら何でも、あのクソガキはナルトに甘え過ぎじゃないか?
腰にへばり付き、時々ナルトから料理のお零れを貰っては嬉しそうにしているサスケの姿に、カカシは苛つきを隠せなかった。
確かに、ナルトは優しい。
だがそれは、普段は隠れているものだ。誰かが困っていれば、そうと解らない程さり気無く手助けしてくれる。された相手は、困り事が解消されてから、ふとそれに気付くのだ。
こうまであからさまに相手を甘やかすなど、三代目火影の孫であり、ナルトにとっては弟のような存在でもある木の葉丸に対してもしないというのに。
何か、サスケだけが特別扱いされているような気がしてならない。
確かに同情すべき身の上ではあるが、サスケも落ち着いてきた今、もうそんなに甘やかさないでいいんじゃないのかと思うのだ。
先程からずっとナルトとナルトにへばり付くサスケを見ていたカカシは、ついに我慢ならずに立ち上がった。
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