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うずまき逆行伝その19
一週間決められたレシピでダイエット、というのをやって初日で挫けました。
ダメ。無理。だって仕事中マジで頭が働かなかったもの・・・!
なので、野菜中心の和食に切り替えました。食事はバランス良く、少なめにとれば大丈夫だと信じてます。
もうそろそろサイトの更新の間隔を狭めていこうかと思います。思ってるだけですが(コラ)
さてイタチの心情編はこれでお終いです。
次はじっちゃん絶叫編。あくまでもこのお話はギャグです。
そしてうちは一族が悪ですので、うちは一族好きにはお勧めできません。
ダメ。無理。だって仕事中マジで頭が働かなかったもの・・・!
なので、野菜中心の和食に切り替えました。食事はバランス良く、少なめにとれば大丈夫だと信じてます。
もうそろそろサイトの更新の間隔を狭めていこうかと思います。思ってるだけですが(コラ)
さてイタチの心情編はこれでお終いです。
次はじっちゃん絶叫編。あくまでもこのお話はギャグです。
そしてうちは一族が悪ですので、うちは一族好きにはお勧めできません。
贖罪のつもりで、己は彼の護衛を名乗り出たのだ。
イタチの都合で人生を狂わされ、父を、母をも奪われたナルトを、せめて己が一生護ることで償っていこうと、浅はかにもそう考えて志願した。
だが、実際はどうだ。
里の悪意全てを向けられ育ったはずの幼子は、イタチの浅慮などあっさりと撥ね退けてしまう程に強く逞しかった。
悪辣な環境に置かれ、その才能を危惧され暗殺者を差し向けられるのが日常となっているにも関わらず、大人達の思惑などどこ吹く風で飄々と日々を生きる彼は、誰かに守って貰わなければいけないような弱い存在ではなかった。
里の悪意に晒され、心身共に傷ついているであろう子どもを守り、救ってやりたいと考えていた己のおこがましさにイタチは自嘲したのだ。
助けられたのは誰だ。
癒されたのは誰だ。
守られたのは。
救われたのは―――
あの子の強さに、助けられた。
あの子の優しい笑みに、癒された。
あの子の暖かい腕に、守られた。
あの子の強き心に。
―――救われたのは、己の方だ。
イタチの助けなどいらない程に、あの子どもは強い。
それでも側を離れなかったのは、少しでも己が内にある罪悪感を消し去りたかったのと、あともう一つ。
純粋に、あの子どもを好きになったからだ。
側にいたかった。
共に笑い合いたかった。
少しでも同じものを共有して、繋がりたかったからだ。
血で結ばれた絆でなくとも、イタチとカカシ、そしてナルトの三人の間には確かな絆が存在する。
それが己一人の一方通行ではないと思えるだけの年月を、イタチは彼らと過ごしてきた。
その絆を、確かめていたかったのだ。
何の気負いもなく「ただいま」と言えるこの場所を、ただ大切にしたかった。
それは、なんという傲慢だろうか。
己の醜悪さは、さすがはうちは一族といったところか。
ずっとそうしていけるとは、始めから思ってはいなかった。
だが、あともう少し。ほんの少しだけは、この関係を続けていけると。
そう、思っていたのに。
カタンと音を立て、イタチは椅子から立ち上がった。
テーブルに置かれていたドーナツは、全て食べてしまった。
空になった器を見て頬を膨らませて怒るナルトの姿が容易に想像でき、イタチは仄かに笑みを浮かべる。
暫くは口を聞いて貰えないだろう事は、想像に難くない。
放っておけばラーメンやお菓子ばかりを食べるナルトは、意外と過保護な銀髪の保護者から厳しい食事指導を受けているせいで、おやつも数を制限されているのだ。
甘いもの好きなナルトが楽しみにしていたであろう分も食べてしまたから、暫くは機嫌が悪くなるだろうなとイタチは笑った。
だが、許して欲しい。
だってナルトの作ったものを食べるのは、これで最後なのだから。
もう二度と、この部屋に―――ナルト達の側に行くことは、出来ないのだから。
せめて、この味を覚えておきたかったのだ。
幸せの、味を。
「・・・・・・さようなら」
誰もいない部屋に向かい、別れを告げる。
最後に一目、ナルトの姿を見たかったが、逆に見なくてよかったのかもしれないとも思う。
あの聡い子どもは、イタチの感情の起伏に敏感だから。
この情けない心情を、見抜かれない自信は、なかったから。
だから、これでいいのだと、イタチは自分を納得させた。
さようなら。
どうか、修羅を往く君の道に、幸多からんことを。
正真正銘の修羅に堕ちる己が祈っても、意味はないかもしれないけれど。
そう、願わずにはいられなかった。
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