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うずまき逆行伝その36
パンティ&ストッキングwithガーターベルトというアニメをニコ動で見てます。
もう最低なお下品アニメで大好き(笑)
あれを放送できる日本は平和だと思いました。
15分1話で2話ずつ放送してるらしいんですが、もうあれですよ、内容が濃すぎて1話観ただけで30分観た気分になります。おなかいっぱいになる。
暇なら一度ご覧下さい。
今の自分には力がある。
あの時成し得なかったことも、今の自分にならば出来る。
ぎゅっと己の手を縋るように掴んでいるこの小さな子どもを、里やマダラの好きにさせるつもりはない。
ナルトはゆっくりとサスケの名を呼ぶ。
早く目を覚ませばいい。怖いものなんて全て己が潰してみせるから。
「・・・・・・サスケ」
ふるりと、子どもにしては長い睫が揺れた。
うっすらと開かれる瞳に、ナルトは安心させるように微笑んだ。
「サスケ」
はくはくと口を開閉する幼い子どもの頬に、手を当てた。
「・・・・・・ぁると・・・・・・っ」
「大丈夫。・・・・・・もう、大丈夫だ」
「・・・・・・っぅえ・・・・・・ると、なると、ナルト・・・・・・っ」
必死にしがみついてくる子どもを抱き締め、震える身体を落ち着かせるようにゆっくりと撫で擦った。
泣いてもいいのだと、我慢しなくてもいいのだと解らせるように。
「うえ・・・・・・ひっく・・・・・・っなるとぉっ」
「ああ、怖かったな」
「とっ・・・・・・さ、と、かあ、さ・・・・・・にいさっ・・・・・・」
「・・・・・・うん」
しきりに父母と兄の名を呼ぶサスケを、ナルトは抱き抱え、次第に大きくなっていく泣き声に僅かに安堵する。
まだ、大丈夫。
泣いてくれるのならば、まだ大丈夫だと。
一人では泣けないことを知っているからこそ、サスケが泣いてくれることにナルトはほっと息をつく。
泣けばいい。思い切り泣いて、心の裡に溜まるもの全て吐き出せばいいのだ。
その為に、自分はいるのだから。
泣いて、泣いて泣いて泣いて、それから笑ってくれればいい。今じゃなくていいから、何時か心から笑ってと、ナルトは心の中でサスケに語りかける。
「・・・・・・大丈夫。大丈夫・・・・・・」
だから今は、思い切り泣いて。
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