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 うずまき逆行伝

 決算の月がやってまいりました・・・。
 予算を立てないといけないんです。下っ端なんですが、担当している部分の予算は私が上げないといけないので、ちょいしんどい。
 イギリスに行ってた中国の首相が靴投げられたらしいですね。やはりアメリカの大統領がされたことを真似たんだろうか。
 なんかその辺りはチベット解放運動だかがあった辺りらしいです。

 でも、それよりも恐ろしかったのが、中国でまた携帯電話が爆発。
 え、爆発?
 このニュース見た時普通にテロかと思ったよ。
 そしたらテロでなく、よくあることらしいです。
 ・・・携帯電話って殺傷能力あるんですね。知りませんでした。
 まあ製品に合わないバッテリーを使ってるのが原因とか。パチもんのバッテリーは安全面への配慮なんていうサービスをしていないそうです。
 ・・・几帳面な日本に生まれてよかったあああああああっ!!
 安い製品は確かに壊れやすいけど、爆発はしないもんな!!
 そんなんが日常ならば怖くて携帯触れない。

 





 ようやく平和に向けて動き出せたと思っていたのに、雲の国のとの同盟は、偽りのものであったらしい。
 向こう側には端から同盟なぞ結ぶ気はなく、ただ日向家が所有する白眼という血継限界の秘密を暴く為の布石に過ぎなかったようだ。
 雲の国の忍頭が日向宗家嫡子であるヒナタを浚おうとし、それを阻止した当主日向ヒアシの手により殺されてしまった。
 当然浚おうとした雲側に非があるのだが、雲の国は自国の忍頭が木の葉の人間に殺されたのを逆手にとり、条約違反だと言い張って理不尽な条件をつきつけてきたのだ。
 こじれた木の葉と雲の関係は、あわや開戦かというところまで悪化した。
 だが、木の葉としては戦になることだけは避けなければならない。
 九尾の襲撃からの傷も未だ癒えぬ里には、戦をする余裕など何処にもないのだ。
 この難題に、三代目火影を始めとした木の葉の上層部は、頭を抱えた。
 どうにかして戦とならずに事を収められぬかと、雲に数々の打診を図ると、雲はとある要求を木の葉が飲めば、戦にはしないと告げてきた。
 雲側の要求は、白眼の血継限界を持つ日向宗家、その当主の死体を雲に引き渡すこと。
 戦は当然避けねばならないものではあるが、さりとて木の葉の一角を担う白眼持ち、しかも当主を差し出すわけにもいかず、この要求に木の葉の上層部は更に頭を痛めた。
 日向当主は分家の人間とは違い、死してもその身体には血の秘密が現われる。
 その死体を差し出してしまえば、白眼の秘密を雲に差し出すも同然であった。


「・・・・・・どうしたものか」
 誰も一言も口には出さない。
 八方塞がりとはこのことだ。
 だが、のろりくらりと雲側への回答を引き延ばすのも、もうそろそろ限界がきていた。
 ご意見番や里の重鎮が火影の執務室で沈痛な面持ちで、ただ俯いている。
「・・・・・・やはり、これしかないでしょう」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 答えなど、始めから一つしかなかったのだ。
 今の木の葉には、その道以外に取れるものはない。
 そうはわかっていても、里に貢献してきた忍を贄に差し出すことを、躊躇わずにはいられないのだ。
 重い空気の中、三代目火影が決断を口にしようとした、その時。


「じいちゃん、ちょっとお願いがあんだけど」


 そう言って現れたのは、九尾を身の内に封じられし木の葉の忌み子、うずまきナルトであった。
 ただし、その姿は本来の三歳児のものではなく、十歳前後に変化してあったが。
 一応護衛として暗部を部屋に配置していたにも関わらず、子どもが声を出すまでその気配に誰も気づけずにいた。
 火影ですら、ナルトの気配を読むことがかなわず、その出現に目を見開いているのだから、他の重鎮達にとっては心臓が止まりそうな程の衝撃があったであろうことは想像に難くない。
 里の上層部にとって、今や「うずまきナルト」は忌まわしい九尾の器としてだけではなく、それ以上に厄介な相手となっており、言わば天敵にも等しい存在であるのだ。
 そのナルトが現われたことで、その場は騒然としたものになる。
「き、貴様、この重要な話し合いの場に何をのうのうと現れよるのだ・・・・・・!!」
 里の重鎮の一人が顔を青ざめさせながらも、そう言ってナルトに怒鳴り散らす。
 他の人間も、皆一様にナルトを非難するように蔑んだ眼差しを送っていた。
 しかし、場をざわつかせたナルトは、そんな視線などものともせずに飄々としている。
「ナルト・・・・・・」
 流石の火影も、今の現状を思えばいくら可愛い孫同然のナルトとは言え庇い切れない。
 咎めるような目でナルトを見やるも、やはりナルトは堪えた様子を見せなかった。
 この場にいる人間は、火影を除き全員がナルトに『恥ずかしい秘密』とやらを握られている。そのせいか、誰もナルトに対して強い態度を取ることができずに、ただひそひそと悪態をつくのみであった。
 無理から追い出そうとしても、ナルトは己の要求が通らない限りはしつこく食い下がるであろうことは今までの経験上わかりきっている。
 であれば、さっさとナルトのお願いとやらをきいてやった方が利口というものだ。
 火影は疲れたように口を開いた。
「・・・・・・お願いとは、何じゃ」
 火影の言葉に、ナルトはにやりと笑う。
「そうそう、ちょっと里の外まで出かけてくるから、許可ちょーだいってば」
「なっ・・・・・・!!」
 先ほどよりも大きな動揺が、室内を走った。
「なっ、ならんぞ! お前はこの里から一歩も出てはならん!! 九尾を宿すお前が里の外に出るなど、もっての他!!」
「そうだ! 流石にそんな話を許すことはできん!!」
「まったく、何を考えておるのか・・・・・・!!」
 ナルトの里外へ出たいという言葉に思わず頭に血が上ったのか、重鎮達が声を荒げてナルトを非難しだす。
 赤信号、皆で渡れば怖くないの精神か、日頃の鬱憤が余程溜まっていたのか(ナルトは彼らの弱味をチラつかせてやりたい放題しているらしい)、口々にナルトを罵る重鎮達。
「方々・・・・・・」
 流石に眉を顰めた火影が彼らを止める前に、幼くも据わった声が響いた。




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