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 懺悔

 叔母宅にメガネを忘れてきてしまいました・・・。
 おかげで日常生活がままなりません。速攻で連絡したので、おそらく水曜日には送ってもらえるでしょう。
 それまでは逆行伝も更新不可となります。
 申し訳ないですね、本当に・・・。
 コンタクトは家ではなるべく外しておきたいので、マジでこの2日間はパソコン開くことすらしないかもしれない。
 つか、ビデオも見れないので、恐らく本読むしかないだろうなあ・・・。
 逆行伝楽しみにして下さっている方には非常に申し訳ありません。
 ので、せめてもの詫びにと下に銀魂入れてみました。
 ものっそい途中の話ですが。
 いつかこれ仕上げて拍手にと思っているブツです。
 これくらいしかフォルダになかった。
 思いきり途中の話の上に銀さん女体化(またか)してるので、お嫌いな方はご注意ください。

 乗っけた後に言うのも何なんですが、これでは詫びにはならん気がしてきた・・・。あああ・・・。








「と、いう訳でー・・・・・・。トシ、お前今日から万事屋の恋人になったから。そういう事だから」
 片手を上げ、近藤が気軽にそう言う。
 近藤の隣には出来る事ならなるべく会いたくない因縁の万事屋一味が、近藤と同じように片手を上げていた。
「よろしくトッシー」
 死んだ魚のような目をした、やる気の欠片も見当たらない銀髪の女と。
「よろしく頼んでやるアル」
 最近性格が保護者に似てきたと評判の、恐ろしく強いチャイナ服の少女。
「すいません土方さん・・・・・よろしくお願いします」
 唯一申し訳なさそうに頭を下げたのは、眼鏡をした少年のみであった。








「・・・・・・は?」
 唐突にそんな事を言われ、それ以外にどう返せばいいというのか。
 自分でもいささか間抜けだと思わないでもないが、いきなり出会えば罵り合い、殴り会いしかしてこなかった(そう、相手は女だというのにこの自分に匹敵するという化け物っぷりだ)万事屋こと坂田銀時と恋人同士になったからと言われて呆気に取られない人間がいるだろうか。いやおるまい。
 土方はゆっくりと目を閉じ、本日何本目になるかわからない煙草に火をつけた。
「――――フー・・・・・・」
 煙を吐き出し、とにかく落ち着け十四郎と自分を宥める。
 そうだ落ち着け十四郎。お前がここで逆上すれば奴らの思う壺だ。
 ここはいっちょ冷静に。そう冷静に状況を見極めるんだ。
 そう自分に暗示をかけているというのに、その心情を解らない程鈍い訳でもないだろうに、銀時がぺちぺちと頭を叩いてくる。
「おーい多串くーん? 目ェ開けたまんま寝るなんざせっかく来てやった銀さん達に失礼でしょー」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 冷静だ十四郎! ここでこの腐れアマを怒鳴り散らせば思う壺だ!
 かっと瞳孔を開きながら、怒りに震える肩を必死に宥め賺した。
 だというのに、銀時はそれすら楽しいと言わんばかりににやにやと頭を叩き続けてくるのだ。
「善良な一般市民にその態度! っかぁ~世も末だねえ」
「・・・・・・・・・・・・・・・っ」
 冷静冷静冷静冷静冷静・・・・・・冷静、に・・・・・・。
「それともアレか、マヨ王国のマヨラーは来客を眠ったまんま出迎えるっつー掟でもあんのか? これだからマヨ摂取量半端ないマヨラーはいけねェよ」
 冷、静・・・・・・・・・・・・。




「な・れ・る・かァァァァァァァァ!! この女を前にしてそんな紳士的な行動取るだけ無駄だろうが十四郎! 白髪女、テメーにマヨラーの何がわかる!? マヨラーの何を知ってるっつーんだゴラァァァァァ!」
 抜刀し切りかかるも、やはりあっさりと避けられた。
「ちっ・・・・・・!」
 結構本気でいったというのに、仮にも真選組の副長の剣をこうも簡単にいなしてくれると腹が立つ。
「おーおー、狂犬は怖いねェ・・・・・・」
 青筋おっ立てて怒り狂う土方をけらけらと笑って銀時はからかう。
「ってめ、マジぶっ殺す・・・・・・!」
「まーまーまー! トシ落ち着け!!」
「銀さん! 頼みごとしてるのはこっちなんだから土方さん怒らせたら駄目じゃないですか!!」
「いや、だってよォ」
「だってじゃありません!」
 あわやガチバトル開始かと思われたが、近藤が刀を振り回す土方を背後から羽交い絞め、新八が銀時を嗜めた為に事なきを得た。








 とにかく仕切りなおしをしようと、真選組内にある応接室に土方達は場所を移した。
「・・・・・・おい、近藤さんよ」
「おう、何だトシ。あ、万事屋は甘いモン好きだったよな確か。おーい、誰かこないだ貰ったまんじゅう持って来てくれー」
 いそいそと銀時達に座布団を勧め、うちで一番上等のお茶を出している。
 その上にも下にもおかない持て成しっぷりに、土方は嫌な予感をひしひしと感じていた。
 まんじゅうが運ばれ、瞬く間に銀時と神楽の腹に収まった後、ようやく事の顛末を聞くことができた。


「・・・・・・つまりは、だ」
 本日何本目になるかも忘れた煙草に火を灯し、思い切り煙を吸い込む。
 この仕草は土方が己を落ち着けさせる為によくするものであった。
「オメーに惚れてるっつー奇特な野郎がいて、そいつに諦めさせる為に俺に芝居を打てという訳だな」






 

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