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 うずまき逆行伝その23

 今日数か月たってようやくまわってきた図書を取りに行ったついでに、いろんな本を借りてきました。
 「私は日本のここが好き!」という本が、目的の予約図書だったんですが、それだけはさびしいなとうろうろして、他に4冊借りました。
・知らない日本語「教養が試される341語」
・勘違いことばの辞典
 この2つは最近小説を書くにつけ、若干日本語があやしくなってきた天花には最適なものだなと思い借りたんですが、あとの2つ。
・忍者と忍術
・決定版図解忍者と忍術


 ・・・・・・もう今何にハマってるかまるわかりですよね。
 つかこれを借りる2〇歳の女は痛いだろうなあと思いつつ、BLが図書館に置かれているご時世ならばそれもまたありかなとも思いつつ。
 図解の方の忍者と忍術はわかりやすくて楽しいですよ。
 しかし、これらがあった本棚の分類が「古武術」だったんですが(笑)
 海外ではスクールあるもんね。図書館の品揃えに感服しました。


 さて、逆行伝久々の続きです。こっからはサクサクいきます。
 ジジイの絶叫はもうちょこっと続きます。
 







 ナルトの本来の誕生日は、十二月二十五日。
 そう、九尾の襲撃のあの時、ナルトはまだ八か月目に入ったばかりの胎児であったのだ。
 そのことを知る者は、今ではヒルゼンを始めとして数人しかいない。
 ナルトは、その身に九尾を封じるべくして人為的に誕生を早めさせられたのだ。
 ナルトの母親は術の影響を赤子であるナルトの分まで請け負い、ナルトを産むと同時に死んでしまった。
 そして父親である四代目もまた、九尾を封印する際に命を落としている。
 両親を生まれたその瞬間に亡くし、そして九尾という恐るべき存在をその身に封じられたナルトは、あの事件の最大の被害者だ。
 イタチは生まれたばかりの無垢なる赤子に、そこまでの深い業を背負わせたのは己なのだと思い込んでいる。
 自分の一言が、誰からも愛されるはずであったナルトの人生を歪めたのだと、信じ込んでいるのだ。


 まあそれも、ある意味、間違っているわけでもない。
 そもそも、九尾の襲撃すら、うちは一族が引き起こしたものだったからだ。
 うちはマダラの反逆により、里の政から遠ざけられたうちは一族に、再び威信を取り戻させる為に。
 言わば、ナルトはうちは一族の犠牲者でもあるのだ。
 イタチはだからこそ、ナルトの護衛を買って出た。
 せめてもの贖罪として。
 だが、ナルトを知るにつれ、ナルト本人に惹かれていったこともまた事実。
 そしてその事実こそが、こうしてイタチを先走らせる要因であることは、ヒルゼンの目から見ても明らかだ。
 大切な人間が、己のせいで不幸になることほど辛いものはない。
 せめて全力を尽くして護ろうと誓ったというに、ここにきて再び一族のクーデターだ。
 イタチの一族への絶望は、如何ばかりか。
 いっそイタチは己の手でうちはの全てを終わらせたいのだろう。


 何よりも優しい心根を持つ、それ故に。


 だが、ここでイタチに許可を出すわけにはいかなかった。
 ナルトが恐ろしいのも理由の一つではある。
 しかしそれ以上に、可愛い孫の悲しむ顔を、ヒルゼンは見たくなかったのだ。
 だから許可を待つイタチにかける言葉など、たった一つしかない。






 

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