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うずまき逆行伝
やー・・・寝てました。
うん、疲労が溜まってるようです。今日こそ早く寝ようと思う。
それにしても皆様優しいですね、あんな会話だけの小話でも面白かったとおっしゃってくださる方がいましたよ。
この逆行伝も私だけが楽しいかと思ってたんですが、続きが楽しみですとおっしゃってくださる方がいました。
この時点で木に登りやすい豚それは私、と胸を張って言える私は当然の如く調子に乗ろうと思います。
さて、うずまき逆行伝ナルト赤子編は今日で終わりです。
次は幼児編。そして次は明日載せれるかは微妙。なるべく明日も載せたい(願望)
うん、疲労が溜まってるようです。今日こそ早く寝ようと思う。
それにしても皆様優しいですね、あんな会話だけの小話でも面白かったとおっしゃってくださる方がいましたよ。
この逆行伝も私だけが楽しいかと思ってたんですが、続きが楽しみですとおっしゃってくださる方がいました。
この時点で木に登りやすい豚それは私、と胸を張って言える私は当然の如く調子に乗ろうと思います。
さて、うずまき逆行伝ナルト赤子編は今日で終わりです。
次は幼児編。そして次は明日載せれるかは微妙。なるべく明日も載せたい(願望)
ナルトの部屋には、3代目以外にはあまり人が近寄ることはない。
まあそれもそうだろう。誰が好き好んで九尾の元へ(正しくは九尾が封印された赤子の元へ、だが、恐らくそう認識できている人間は悲しいまでに少ない)と出向くだろうか。
しかし、そのおかげでじっくりと現状を考察できるのだから、ナルトにとっては好都合と言えよう。
そして考えに考えてみた結果。
とりあえず、どうしてこうなったのかは解らない。
解らないのだが、これだけは解っていることがあった。
それは、やり直しということだ。
ナルトは血を吐くような努力の果てに、里人からも認められ、多くの仲間を得て火影となった。
それまでの経過はそれこそ悲惨の一言に尽きる。
特に幼少の頃の里人からの虐待なぞ、よくもまああれでグレなかったな自分、と肩を叩いてやりたくなる程に凄惨なものであった。
実際何度か死にかけたこともある。
何より、あの憎しみの籠った目は、ナルトにとって恐怖の対象でしかなかった。
それでも人と共に笑いあって生きたかったからこそ、ナルトは里人の目を変えるべく努力したし、辛い出来事にも歯を食いしばって耐えたのだ。
それは、筆舌に尽くし難い程の努力と精神的な強さを要するもので。
あの努力が、全部ゼロになっているのだ。
過去の世界とはつまり、そういうことだろう。
つまりは、ナルトの努力が全て水の泡、大切に築いてきた人間関係も、1からやり直し。
(・・・・・・・・・・・・・・・)
これで涙せずに、何処で涙すればいいというのか。
そしてこの世界に目覚めて3か月。
こんな乳幼児にでも憎悪の目を向けてくる者の絶えないこの世界で、ナルトは1つの結論を導き出した。
曰く。
―――やってられるか。
これに尽きる。
(やってられるかああやってられないともありえるかこんな現状! 普通にありえねえよこんな現状!!)
赤子故に叫んでもうにゃうにゃとしか声には出ないが、ナルトは憤慨していた。
神という存在がもしいたとして、そんな存在がこれをやったというのであれば。
(喧嘩売ってんだろ、確実に)
そうとしか思えない。
売ってんなら買うぞゴラ、と内なるナルトは宙を睨みつけた。
20年近くの努力を繰り返す気力は、ナルトにはない。
あれだけの努力ができたのは、一重に一度の人生だと思えばこそ、だ。
そりゃあ昔は自分の中にある九尾のせいで里の人間達が不幸になったのかと思えば、罪悪感もそれなり以上に湧き上がってきた。
だからこそ、余計に認めてもらいたくて、ナルトは努力したのだ。
だが、ナルトも伊達に年を食ったわけではない。
今ではきちんと里人のあれは立派な八つ当たりだと解っていたし、自分自身に非の欠片もないことも理解していた。
第一、あれ程の苦しみをもう一度やれと言われても無理だ。
あれは自分が努力したからこその結果であると、ちゃんと知っているのだ。
恐らくこちらから働きかけなければ、里人はナルトを恨んだままであっただろう。
いつだったか暁の1人が言っていたように、ナルトが暁に連れ去られたとしても喜ぶ者はいても連れ戻すような者など、ナルトが里人に認められようと努力しなければ出てくることもないに違いない。
あの頃は、良くも悪くも純粋であったし、幼いながらの真っ直ぐな気持ちもあった。
だが。
だが、である。
自分はもう満足して死んだのだ。
最後の最後まで里の為に戦い死んだ。
それが己の中の「うずまきナルト」だ。
満足して死んだにも関わらず、どういう訳かはい、やり直し~とばかりのこの現状。
納得できるわけがない。
(やってられるかやってられるかやってられるかやってられるか・・・・・・!!)
里に尽くした人生、苦しくはあったが、決して悪いものではなかったのは確かだ。
だが、だからと言って二度同じことをする気は、ナルトにはなかった。
今生を生きるのであれば。
生きるしかないのであれば。
己は―――
自由に、生きてやる。
誰に何を言われようとも、里の為になどもうまっぴら御免だ。
里を愛していないわけではない。ない、がしかし、あれだけの思いをするのは一度きりで勘弁して欲しい。
(決めたってばよ。俺はこの人生、好きに生きてやる・・・・・・!!)
「うにゃあああああああっ!」
里の為に生き、里の為に死んだ歴代最強と謳われる6代目火影は、決意も新たにそう雄たけびをあげたのであった。
「はいはい、おむつかの?」
一際大きな泣き声に、3代目がいそいそとやってきたのはご愛敬だ。
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