日々徒然

　とりあえずスカーレット家の女主人になった主人公、オデットが子供作ってくれるなら結婚してあげると脅ｓ……条件出してて、それをシリウスは飲んでたから、あの後シリウスとオデットは結婚するでしょう。
　シリウスが得体の知れない魔法使いだってことで親戚とかがとやかく言うかもしれませんが、逆境を乗り越えて一皮剥けたシンデレラに敵う人間なんて存在しなさそうなので、問題はなし、と。

　ロイとの交流もずっと続けていくでしょうね。ロイが「僕の正体が何であれ、これからも遊ぶのは約束だぞ」って言ってたし。これからも王子様と知りつつ、表面上は「王子様似の貴族のお坊ちゃん」として交流するのかな。

　多分その内「子孫と恋仲になって結婚した魔法使い」ってことで、シリウスの嫁を見に他の魔法使いとかモンスターとかきそうだよ。
　そんでオデットの人柄に惹かれて、ヘタレなシリウスは取られやしないかと冷や冷やするといいよ。

　結婚式はまさにカオス。
　招待客が王子、鳩モンスター、靴屋だし、何かオデットとシリウスどちらとも因縁あるレイナルドとかもきそうだし。
　しかし、どんな輩がきたところでスカーレット家の女性陣は逞しいので、「あらあら、いらっしゃい」程度で済ますでしょうね。最強ｋｔｋｒ。

　そんで、女主人しながら時折シリウスと下町でデートしつつ、ロイとも交流し、祖父譲りの商才を発揮して父の代以上の財を築けばいいよ。
　地位も着々と上げつつ家族5人で幸せに暮らしてたら、ついに待望の子供が！
　もう一家総出でお祭り騒ぎですよ。
　フェザーやグラス、ロイやロイ繋がりで知り合ったギルバートやチャンスもお祝いに来るよ。

　そんで十月十日経って、女の子が生まれると。

　もうシリウス大泣きですよ。
　自分の娘抱っこしながら泣けばいいよ。
　産んだばっかりでベッドにいるオデットに苦笑されればいいよ。
　愛娘にシリウスはにやけっぱなし。メロメロで溺愛するでしょうな。
　もう脳内お花畑。

　そして、ロイもオデットの出産祝いに駆けつけて、ふにゃふにゃの生まれたばかりの赤ん坊を抱っこしながらにこやかに、

「ふむ」
「どうしたの？」
「なあ、オデット」
「何？」
「この子が結婚できる年になる頃僕は三十路だが、特に問題はないとは思わないか？」
「問題ありまくりよ」

　とか、オデットの娘嫁に貰う気満々だったらいいな。

　そしてシリウスとロイの仁義無き戦いが始まる、と。

「うちの娘はやらん！　このロリコンめ！」
「誰に言われてもお前にだけは言われたくない台詞だな」

　とか言い合うといいよ。

　そんでオデットの娘がロイと結婚して、その娘がギルバートの息子と結婚して、さらにその娘の娘が靴屋と結婚して、その娘の娘の娘がチャンスと結婚して、その娘の娘の娘の娘辺りが母方の家系図なんかをレイナルドに聞かされて唖然とするといいよ。

「……ひょっとして、私の母方って結構とんでもない家系？」
「結構どころか、かなりとんでもない家系だな」
「シリウスやグラスやチャンスが私にやたらと甘いのって……」
「そりゃ、それぞれ自分の愛した女との間に出来た子の血筋の娘だからな。あいつら血筋に子供が産まれる度にはしゃいでるぞ。シリウスなんぞ未だに嫁さんとの約束守って子供が産まれる度に薔薇の木植えて、ついにはスカーレット家は薔薇の木屋敷と呼ばれるようになったんだ」
「馬鹿じゃないの」

　とかねー！

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